特集

【不動産相続の基礎知識】路線価と評価額の関係性とは?

相続の手続きをする際、不動産については路線価をもとにして評価額を計算します。ここでは、路線価と評価額の基礎的知識と路線価から土地の評価額を計算する方法についてご紹介します。

 

■路線価と評価額の関係性

 

(1)路線価について

路線価とは、道路に面している標準的な宅地の1平方メートルあたりの価額のことで、相続税を計算するのに使います。相続税を計算するために、税務署が考えたものといっていいでしょう。

 

①いつわかる?

路線価はずっと同じ額ではなく毎年変更されて、7月1日には全国の国税局・税務署で公開されます。新聞を見ればわかるのですが、この時期に必ず路線価の記事が掲載されています。

 

②どうやって確認する?

最寄の税務署へ行けば確認できますし、毎年7月1日の新聞でも確認できます。また、インターネットで国税庁のホームページを見ても確認できます。

 

③どうやって決定される?

路線価は毎年1月1日に評価されることになっています。地価公示価格、売買実例価額、鑑定評価価額、精通者意見価格などを判断材料として税務署で決定されます。だいたい公示価格の8割ほどに決定されますので、毎年4月に発表される公示価格を参考にすれば路線価を予想できます。

 

(2)路線価と評価額の関連性とは

不動産に相続税が課税される場合、相続により取得した財産にそのまま課税されるわけではありません。必ず評価額というものが算出されて、それに対して相続税が課税されます。相続財産が土地であれば、路線価を規準として計算された金額が評価額です。つまり、路線価は相続の評価額を計算するためのものといっていいでしょう。

 

■路線価から評価額をもとめる

では、路線価から評価額をもとめる流れを説明していきます。

 

(1)土地の路線価を調べる

まず国税庁が定めている土地の路線価を調べる必要があります。最寄の税務署へ行って閲覧できますし、インターネットを使って国税庁のホームページで調べることもできます。

路線価が記されているものを路線価図といいますが、その道路上に記入されている数字が路線価を意味しています。この数字は1㎡あたり金額を表していて、単位は千円です。一般的な宅地であれば、1㎡あたり金額×地籍で土地の路線価による評価額を計算することができます。

 

(2)路線価から評価額を計算する

一般的な宅地であれば、路線価×地積でその土地の評価額を計算することができます。例えば、200㎡の土地の路線価が360だとします。この土地の評価額は、360,000円×200㎡=72,000,000円になります。

 

(3)補正計算をする

評価額をもとめる基本的な計算は以上のようになりますが、これは土地が正方形で道路に垂直に面しているケースの計算方法です。ところが、実際の土地はそれぞれ形状が異なり、1本の道路にだけ面していることはありません。このような場合には、路線価×地積という規準だけでなくその他の要素も加味して、もっと正確に算出します。つまり、その土地の形状に適したそれぞれの価格補正率で補正した路線価に、地籍を乗じて算出します。

この補正計算を自分でするのは難しいので、相続の専門家である税理士にお願いして計算してもらう必要があります。

 

 

路線価と評価額の基礎知識はについては以上のようになりますが、実際に相続が開始した時には自分で計算してみてはいかがでしょうか。ひとつの目安として知っておくことは大事なことです。