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1.群馬県で実施されている空き家対策について不動産会社が解説します!

近年、少子高齢化や都市部への人口流出に伴い、主に地方部で空き家が増加しています。

空き家の増加により、景観や防災などの面において地域住民への影響が懸念されています。

そのため、空き家の増加は社会問題であるとして、国や各地方自治体が対処を始めています。

この記事では、空き家問題に対しての国や自治体、特に群馬県における取り組みを紹介していきます。

 

□国における取り組み

まず、空き家問題に対する国の取り組みを紹介します。

国土交通省が中心となって、空家等対策の推進に関する特別措置法が平成26年に公布されました。

本法律の制定目的として、地域住民の生命などの保護、生活環境の保全や空き家の活用が挙げられています。

また、この法律により、空き家に関する施策(空き家の情報収集・跡地活用・空き家所有者への指導)に関しての基本方針が策定されました。

この基本方針に基づいて、各自治体が計画を策定し、実際に対策を行っていくという形になっています。

 

□群馬県における取り組み

では、地方自治体として群馬県はどのような施策を実行しているのでしょうか?

 

*群馬県の空き家の現状(2017年8月)

群馬県には空き家は約15万戸あるとされ、5年前と比較すると27000戸増加しています。

また、総住宅数の内、空き家の占める割合は16.6%とされ、過去最高となっているそうです。

群馬県は空き家の割合が大きく、早急な対応が求められていることが分かります。

 

*群馬県の対策事業

以上を踏まえ、群馬県は空き家活用・住みかえ支援事業を行っています。

高齢者のマイホームを一般社団法人移住・住み替え支援機構(JTI)が借り上げ、三年の契約により住みかえ希望者に貸し出すという制度です。

 

この施策に取り組む背景として、空き家の増加だけでなく、子育て世帯にゆとりある住宅提供の必要性も挙げています。

そこで、高齢者世帯が不要とした持ち家(空き家)を、住宅を必要とする世帯(子育て世帯など)に安価で住んでもらうというのが狙いになっています。

 

□利用者のメリット

*高齢者世帯のメリット

  1. 家賃収入が得られ、家の維持費用もそれらで賄えます。
  2. 契約が三年単位なので、家に戻ることも可能です。

 

*家を借りる世帯(子育て世帯など)のメリット

  1. 相場より安価な価格で家を借りられます。
  2. 敷金や礼金を支払う必要性がありません。

 

□まとめ

群馬県は、高齢者世帯からマイホームを借り上げる制度を導入することで、空き家の発生を未然に防ぐことを目的としています。

また、空き家を有効利用することで、若い子育て世帯にも住みやすい環境を整えることも狙いとなっているようです。